白壁・か茂免について

か茂免 見取り図

名古屋・白壁エリアは尾張徳川藩の中級武家屋敷が集まった地域です。
明治維新以降は名古屋財界人の住宅地としてモダンな邸宅が立ち並ぶようになり、豊田佐吉、佐助、喜一郎氏らの豊田一族やソニーの創始者である盛田昭夫氏など近現代日本の製造業を支えた人たちが住んでいました。名古屋は第二次世界大戦で幾度もの激しい空襲を受けましたが、幸いにも白壁エリアは戦火を免れました。

現在の料亭か茂免は尾張徳川藩中級武士の「安藤十次郎」邸跡700坪に 京都の紙問屋「中井巳次郎」氏が名古屋別邸として大正時代に建築されました。
戦前・中にはかつての宮家である「東久邇稔彦」氏(ひがしくにのみや・なるひこ)が 歩兵第五旅団長宿舎として3年半、「賀陽宮恒憲」氏(かやのみや・つねのり)が 留守第三師団長として半年、邸宅として利用するために隣地300坪を購入して防空壕を造成、現在の1000坪となりました。
※1坪 約3.3m2

か茂免は先代船橋秀一が小倉から出てまいりまして、昭和3年に中区島田町にて河豚・鳥の水炊き専門店として出発。
昭和10年に中区園井町に移転、昭和20年に戦災、昭和23年1月に 中井氏のご好意でこの地で営業を再開させて頂き、現在に至っております。

本館(かよう・応接間・玄関・土蔵) 大正8年(蔵の根太に記載)
旧館(春日野・若草・すずか) 昭和25年築
別館(あかね・ちくし・おおとり) 昭和30年築
新館(つるまい・ほうおう) 昭和41年築