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ウェディング
2025.03.16
結婚式の受付を頼む際の完全ガイド

結婚式の受付は、ゲストが最初に訪れる場所であり、式全体の印象を左右する大切な役割を担っています。スムーズな受付ができるかどうかで、ゲストの満足度や式の進行にも大きく影響するため、「誰に」「どのように」受付をお願いするかは、慎重に考えたいポイントです。
しかし、「受付を頼むのはどんな人がいい?」「どんな風に依頼すれば失礼にならない?」と悩む新郎新婦も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、結婚式の受付をお願いする際の基本的なポイントや、信頼できる人選のコツをご紹介します。受付を気持ちよく引き受けてもらい、当日も安心して式を迎えられるよう、ぜひ参考にしてみてください。
受付を頼む際に知っておくべき基礎知識
結婚式の受付をお願いする前に、まずは受付の基本的な仕事内容や当日の流れを把握しておくことが大切です。受付をスムーズに進めることで、ゲストにとっても気持ちの良いスタートを迎えられるため、事前にしっかりと準備しておきましょう。
受付の仕事内容の概要
結婚式の受付では、主に以下のような業務を担当します。
- 芳名帳の管理
ゲストに名前を記入してもらい、新郎新婦が後から確認できるようにします。その他にゲストリストを用意し、チェックをすると書き漏れの心配がありません。 - ご祝儀やお車代の授受
ゲストからご祝儀を受け取り、しっかりと管理します。またあらかじめ指定されたゲストには、お車代やタクシーチケットなどをお渡しします。受付は金銭を扱う重要な業務のため、失礼のないよう丁寧に対応することが求められます。 - ゲストの案内と対応
ゲストに席次表を渡したり、控室やお手洗いの場所の案内をします。特に遠方からのゲストや高齢の方には、気配りをしながら対応することが重要です。
当日のスケジュールと受付の動き
受付の担当者には、当日の流れを事前に伝えておくとスムーズに進みます。
- 受付開始(挙式・披露宴の1時間~30分前)
受付担当者は、ゲストよりも早めに会場に到着し、受付台の準備を行います。芳名帳やペンの配置、ご祝儀を保管するボックスの準備などを確認します。 - ゲストの受付対応(挙式・披露宴の30分前~直前)
ゲストが到着し始めたら、順次受付対応を行います。名前を確認し、ご祝儀を受け取り、必要に応じて席次表やお車代などを渡し、控室の案内をします。 - 受付終了・最終確認(挙式・披露宴開始直前)
受付がひと段落したら、ご祝儀を新郎新婦の親族や式場スタッフに引き渡し、受付台の片付けを行います。その後、受付担当者も式場内へ移動し、式に参加します。
受付は結婚式の進行をスムーズにするために重要な役割です。依頼する際は、仕事内容や当日の流れをしっかり伝え、担当者が安心して役目を果たせるようにしましょう。
受付担当者を選ぶ際のポイント

受付はゲストが最初に訪れる場所であり、結婚式全体の第一印象を決める重要な役割です。そのため、誰に頼むかを慎重に選ぶことが大切です。ここでは、適任者の条件や依頼する相手の候補、適切なタイミングについて詳しく解説します。
適任者の条件
受付を担当する人は、次のような条件を満たしていると安心です。
- 責任感があり、信頼できる人
受付では、ご祝儀を預かったり、ゲストの対応をしたりと、責任のある業務を担当します。そのため、誠実で信頼できる人にお願いすることが大切です。 - ゲストとの円滑なコミュニケーションができる人
受付では、多くのゲストとやり取りをします。柔らかい雰囲気で対応できる人や、コミュニケーションが得意な人が適任です。 - 当日の移動や時間に余裕がある人
受付担当者は、新郎新婦や他のゲストよりも早めに会場に到着し、準備をする必要があります。そのため、当日バタバタしないよう、時間に余裕のある人を選びましょう。遠方から来るゲストや、小さな子どもがいる人などは負担が大きくなる可能性があるため、事前に確認が必要です。
頼む相手の候補例
受付をお願いする相手として、以下のような人が候補になります。
- 家族や親族
兄弟姉妹やいとこなど、身内に頼むと、安心して任せることができます。ただし、親族紹介の時間と被らないか、あらかじめ確認しておきましょう。 - 親しい友人
結婚式に出席する友人の中で、お互いに信頼関係がある方が当日も安心して任せることができます。特に共通の友人や社交的な人なら、他のゲストともスムーズにコミュニケーションが取れます。 - 会社の同僚や先輩・後輩
仕事関係のゲストが多い場合、会社の同僚にお願いするのも一つの方法です。ただし、役職のある方や上司には負担が大きくなるため、気を遣わなくてよい相手を選ぶのがポイントです。
か茂免ウェディングプランナーのひとくちメモ
受付はご友人にお願いするイメージをお持ちの方も多く、「家族婚の場合はどうしたらいいか?」とご質問をよくいただきます。その場合はご兄弟やいとこにお願いされる方が多いですが、人数が多くない場合は、そもそも受付を設けないのも1つの手段でございます。席次表や芳名帳は控室に置いておき、お車台は事前にお渡し、もしくは当日親御様からお渡ししてもらうことで、受付なしでもゲストを迎えられます。
頼むタイミング
受付をお願いするタイミングも重要です。
- 招待状を送付する前にお願いする
受付担当者には、通常のゲストとは異なる準備が必要になるため、できるだけ早めに依頼しましょう。お願い事になりますので招待状を送る前に確認し、正式に招待状でも依頼をします。 - 断られる可能性も考慮する
予定が合わなかったり、受付の役割に不安を感じたりする人もいるため、依頼する際には「無理なら遠慮なく言ってね」と伝えることが大切です。万が一断られた場合にも、代わりの人に頼めるよう、早めに依頼するのがベストです。
依頼の仕方と事前準備

受付をスムーズに進めてもらうためには、ただお願いするだけでなく、具体的な情報を伝えたり、相手の負担を減らす工夫をすることが大切です。ここでは、受付を依頼する際に伝えるべき情報や、相手に気持ちよく引き受けてもらうための心遣い、そして事前準備の重要性について詳しく解説します。
依頼時に伝えるべき情報
受付をお願いする際には、以下の情報をしっかりと伝えましょう。
- 式の概要(日時・会場・集合時間)
受付担当者は、一般のゲストよりも早めに集合する必要があります。依頼時に式の日時や会場だけでなく、「受付は○時開始なので、○時には集合をお願いします」と、具体的な集合時間も伝えましょう。 - 具体的な仕事内容と当日の流れ
受付の役割や当日の動きを詳しく説明しておくと、担当者も安心して引き受けやすくなります。
主に芳名帳の管理や、ご祝儀の受け取りと管理方法、ゲストの案内や席次表の配布。受付終了後の流れ(ご祝儀の引き渡しなど)などを明確に伝え、疑問点があればその場で解消できるようにしましょう。 - 服装やマナーに関するアドバイス
受付を担当する人の服装は、基本的にはゲストと同じフォーマルな装いで問題ありませんが、立ったり座ったりする場面が多いため、女性の場合は動きやすい服装やヒールの高さを考慮するよう伝えておくとよいでしょう。
心遣いのポイント
受付は大切な役割ですが、ゲストにとっては負担になる場合もあります。気持ちよく引き受けてもらうための心遣いも大切です。
- 直接会って丁寧に依頼する
可能であれば、直接会って依頼するのがベストです。顔を見ながらお願いすることで誠意が伝わりやすく、相手も引き受けやすくなります。遠方の場合は電話やオンライン通話などで依頼するとよいでしょう。 - 相手が断りやすい雰囲気を作る
「無理のない範囲でお願いしたいんだけど…」と前置きをすることで、相手がプレッシャーを感じずに判断できます。また、「もし難しいようなら、他の人にお願いするから遠慮しないでね」と伝えておくと、負担になりにくくなります。
か茂免ウェディングプランナーのひとくちメモ
最近はWEB招待状の利用も増えております。WEB招待状でも「付箋機能」で受付の依頼ができるものが多いですが、招待状をお送りする前に、直接会って依頼したり、電話で伝えるなど、あらかじめコンタクトを取っておくのが大切です。
受付運営をスムーズにするための準備

結婚式の受付をスムーズに進めるためには、事前の準備が重要です。必要なアイテムを揃えることはもちろん、混雑対策を講じておくことで、当日も安心して受付を運営できます。
必要物品の準備
受付担当者がスムーズに対応できるよう、事前に必要なアイテムを用意しておきましょう。またアイテムは会場側で用意があるのか、それとも自分たちで用意するのかも確認しておきましょう。
- 受付名簿(ゲストリスト)
事前にゲストの名前をリスト化しておくと、芳名帳の記入漏れや受付ミスを防ぐことができます。 - 芳名帳 ゲストに名前を書いてもらうことで、出席者の記録を残すことができます。名前と一緒に住所も書いてもらうようにすると、結婚式後に改めてお礼を送る際にも役立ちます。
- 現金管理用アイテム
ご祝儀を安全に管理するために、以下のアイテムを用意しておくと安心です。
①ご祝儀管理ボックス(鍵付きのものが理想)
②予備の封筒(書き損じや包み忘れがあった場合に対応できる)
③ご祝儀を持ち帰る袋(両家それぞれで2つあると便利) - 筆記用具
芳名帳やゲストリストを記入するためのペンやマーカーを複数用意しておきます。万が一インクが切れても対応できるよう、予備も用意しましょう。 - 受付スペースの装飾アイデア
受付はゲストが最初に訪れる場所なので、装飾に工夫を凝らすと結婚式全体の雰囲気をより良く演出できます。
①ウェルカムボード(新郎新婦の写真やメッセージを添えると温かみが増す)
②花や小物の装飾(式のテーマに合わせたグッズを取り入れる)
③テーブルクロスやリボン(受付スペースを華やかにする)
混雑防止策
受付が混雑すると、ゲストが長時間待たされるだけでなく、式の進行にも影響を及ぼします。スムーズに受付を進めるために、以下の対策を取り入れましょう。
- 受付時間の分散案内
招待状や事前案内で、「受付は○時から開始しますので、お早めにお越しください」と伝えておくことで、混雑を防ぐことができます。 - 受付の担当者を増やす
ゲストが多い場合は、受付を2カ所に分ける、または担当者を増やして対応するのが効果的です。例えば、「新郎側のゲスト」「新婦側のゲスト」で受付を分けると、スムーズに進みます。
感謝を伝える方法

結婚式の受付を担当してくれた人には、しっかりと感謝の気持ちを伝えることが大切です。受付はゲストの最初の対応をする重要な役割であり、早めに会場入りして準備をしてもらうため、負担をかける部分もあります。そこで、当日のお礼や後日改めて感謝を伝える方法について詳しく解説します。
当日渡すギフトやお礼の準備
受付を引き受けてくれた方には、結婚式当日にギフトやお礼で感謝の気持ちを伝えましょう。
- ギフト
感謝の気持ちを込めて、受付担当者だけに特別なギフトを渡すのも良い方法です。例えば、高級チョコレートや焼き菓子、入浴剤やアロマグッズ、おしゃれなタオルやハンカチなど、気軽に受け取れるものを選ぶとよいでしょう。 - お礼
お礼はのし袋またはポチ袋に入れて、受付の業務が終わったタイミングで「今日は受付をお願いしてありがとう」と言いながら渡すのがスマートです。新郎新婦からではなく、親御様から渡してもらうのがおすすめです。
※受付のみをお願いした場合:3,000円~5,000円程度
※受付以外にも余興やスピーチを頼んだ場合:5,000円~10,000円程度 - 手紙やメッセージカード
ギフトやお礼に手書きのメッセージを添えると、より気持ちが伝わります。「受付を引き受けてくれて本当にありがとう。おかげで素敵な式になりました!」など、一言でもよいので心を込めて書くと、特別感が増します。
終了後の感謝の気持ちの表し方
結婚式が終わった後も、改めて感謝の気持ちを伝えることで、受付を担当してくれた方との良好な関係を続けることができます。
- 直接の言葉掛け
結婚式後に会った際に「本当に助かったよ!ありがとう!」と改めて伝えると、気持ちがしっかり伝わります。 - 後日のお礼メッセージ
直接会う機会がない場合は、LINEやメールで一言お礼を伝えるだけでも好印象です。例えば、
「結婚式では受付を引き受けてくれて本当にありがとう!おかげでスムーズに進められて、安心して式を楽しむことができました!」など、感謝の気持ちを伝えましょう。 - 写真を添えたメッセージ
受付担当者が写っている写真を添えて「この時の写真だよ!」と送ると、当日の思い出も一緒に振り返ることができ、より温かい気持ちになります。
か茂免ウェディングプランナーのひとくちメモ
新郎と新婦でお車代の金額は必ずしも揃える必要はございません。ただし、同じ役割を担ってくれた人へのお礼や、共通の友人のお車代などは金額を揃えておく方が望ましいです。
まとめ
結婚式の受付は、ゲストが最初に訪れる場所であり、式全体の印象を左右する大切な役割です。スムーズに運営するためには、信頼できる人を選び、しっかりと事前準備を整えることが重要になります。
また、受付をお願いする際は、仕事内容や当日の流れを丁寧に伝え、負担にならないよう配慮することが大切です。頼む側の心遣いやサポートがあることで、担当者も安心して役割を果たしやすくなり、結果として結婚式全体の進行がスムーズになります。
そして何より、受付を引き受けてくれた方への感謝の気持ちをしっかり伝えることが、今後の良好な関係を築くポイントです。直接の言葉やギフト、お礼などで感謝を示すことで、相手も気持ちよく式に関わることができるでしょう。
結婚式をより素敵なものにするために、受付担当者への配慮とお礼を忘れず、準備を進めていきましょう!