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ウェディング
2025.01.20
東海地方の結婚式で見られる「名披露目(なびろめ)」とは?
名披露目とは?
名披露目の意味と役割
名披露目は、東海地方の結婚式でよく見られる特別な習慣です。「なびろめ」と読み、新郎新婦の下の名前(例「太郎」「花子」)をゲストに正式にお知らせするためのものです。この名披露目は、結婚式の引出物の一部として贈られ、東海地方では「記念品」「名披露目」「引菓子」の3品をお渡しすることが多くなっております。
名披露目は、新郎新婦の名前をお披露目することに加え、結婚式の思い出としてゲストに持ち帰ってもらう役割も果たします。贈り物としては、タオルや鰹節など、日常生活で役立つ実用品が選ばれることが多いです。
名披露目を贈る理由
名披露目は、新郎新婦の名前をゲストに覚えてもらい、感謝の気持ちを伝えるためのものです。東海地方では、かつて豪華な結婚式を挙げる風習があったため、引き出物も袋が一杯になるようにお渡ししておりました。そのような背景から、名披露目にはかさがあって軽いものが好まれております。
名披露目の歴史と変遷
名披露目の起源
名披露目の起源は昔の風習にさかのぼります。新郎新婦の下の名前を入れた布(風呂敷)で贈り物を包み、近所の人々に配ることで新郎新婦を紹介する習慣がその始まりです。この風習は、近所への感謝や挨拶の意味を込めて行われていました。
その後、時代とともに形式が変化し風呂敷ではなく、お名前を印字した熨斗掛けに変わり、また品物も実用的な物を贈る現在の形になりました。この変化は、生活に役立つ贈り物を選ぶという考え方から生まれたとされています。
現代の名披露目
現在の結婚式では、名披露目はより簡単な形式になりかさがあって軽いものというくくりにとらわれずに、ゲストが実際に使えるアイテムが選ばれることが多いです。例えば、タオルや鰹節などは昔から人気です。その他には愛知ならではの赤味噌など、こうしたアイテムを選ぶことで、「感謝の気持ち」を具体的に伝えることができます。
名披露目の費用と選び方
名披露目の予算
名披露目の平均的な費用は、1人あたり1,000円から2,000円程度です。結婚式全体の引出物の予算は5,000円から7,000円が一般的で、その中で名披露目に割り当てられる費用が決められます。
以下は、名披露目の費用例をまとめた表です。
項目 | 費用相場 | ポイント |
名披露目 | 1,000円~2,000円 | 実用的なものが喜ばれる |
引出物全体 | 5,000円~7,000円 | 記念品、名披露目、引菓子の3品 |
名披露目として人気のアイテム
実用性が高く、見た目にもおしゃれなアイテムが好まれます。以下は名披露目としてよく選ばれるアイテムの例です。
- タオル: シンプルで日常的に使いやすい。
- 鰹節:「勝男武士」ということで縁起が良く、日常的にも使いやすい。
- 小さなキッチン用品: 調味料や便利なグッズなど、日常生活に役立つアイテム。
か茂免ウェディングプランナーのひとくちメモ
名披露目は何を選んでいいかわからない、というお悩みをお持ちの新郎新婦も少なくありません。昔からの王道の品である「タオル」「鰹節」「赤飯」は今でも主流ですので、選んで間違いのない品になっております。その他、カトラリー類や調味料などは実用的でどの年代のゲストにも喜ばれやすくなっております。また、名古屋の方には馴染み深い、赤味噌から作られた当店伝統の「まかない味噌」も大変好評です。
他の地域との違い
東海地方ならではの風習
名披露目は、東海地方特有の結婚式文化を象徴する風習です。関東や関西など他の地域では、名披露目のような習慣はほとんど見られません。
東海地方では、引出物の品数や内容に特にこだわる傾向があり、名披露目はその一部として重要な役割を果たしています。
他地域との比較
例えば、北陸地方では引き出物の品数が多く、5品、7品で贈ることもあります。一方、北海道などの一部地域では会費制ウエディングが主流の為、お手土産としてお菓子などをお渡しすることが多くなっております。
名披露目は、こうした他地域とは異なり、東海地方独自の工夫が凝縮された風習といえます。
まとめ
名披露目は、東海地方の結婚式を象徴する大切な文化であり、新郎新婦とゲストとの絆を深める特別な役割を果たしています。この習慣は、地域の伝統を次の世代に引き継ぐだけでなく、現代のライフスタイルに合わせて進化し続けています。
名披露目を選ぶ際には、ゲストが喜ぶ実用的なアイテムを取り入れると良いでしょう。また、結婚式全体の準備を通じて、この風習の意味を理解し、大切にすることで、より思い出に残る素晴らしい結婚式になるはずです。