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2025.04.10

和装のヘアメイクまとめ

結婚式の和装スタイルを選ぶ際に、ヘアメイクは重要なポイントの一つです。白無垢や色打掛などの伝統的な衣装に合わせる髪型やメイクは、和装ならではの美しさを際立たせるための大切な要素。しかし、「和装には必ずかつらをしなければいけないのか?」「角隠し(つのかくし)や綿帽子はどう選ぶべき?」など、和装のヘアメイクに関する疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

本記事では、和装のヘアメイクについて、基本の知識から最新トレンド、実際の事例を交えながら詳しく解説していきます。かつらや洋髪の選択、メイクのポイント、費用感まで、ウェディングプランナー目線でまとめました。和装を美しく着こなすためのヒントを見つけて、当日を最高に輝く一日にしましょう!

和装ヘアメイクの素朴な疑問

そもそも神前式は必ずかつらをしなくてはいけないのか?

結論から言うと、神前式では必ずしもかつらを着ける必要はありません。かつら(文金高島田)は格式高く伝統的なスタイルですが、最近では地毛を活かしたシニヨンや、編み込みなどの「洋装スタイル」も人気が高まっています。

洋髪なら、普段の自分に近いため、好印象を受けやすいでしょう。ヘアアクセサリーで個性を出すことも可能です。もちろん、格式を重視したい場合はかつらを選ぶのも良い選択です。挙式の雰囲気やご自身の希望に合わせて、最適なヘアスタイルを選びましょう。

角隠し、綿帽子はかつらにしか選べないのか?

角隠しは基本的には日本髪に合わせるスタイルになります。ですが最近は、洋髪に合わせられるタイプも登場しており、モダンな雰囲気の和装ヘアにもフィットします。

「綿帽子」も伝統的にはかつらの上に着けるものでしたが、最近では洋髪に合せたり、新日本髪やショートアレンジなどスタイルが増えています。

「伝統的な雰囲気は残しつつ、自分らしいヘアスタイルを楽しむ」というのが、最近の和装ヘアのトレンドです。

白無垢の衣装に肌が色黒だと浮かないか?

「白無垢=色白でないと似合わない」というイメージを持つ方も多いですが、決してそんなことはありません。むしろ、肌のトーンに合わせたメイクの工夫で美しく見せることが可能です。

たとえば、肌の色に合わせたボディメイクを施したり、ハイライトで少し艶を出すことで白無垢とのコントラストを調整できます。
※当店ではボディメイクも料金内です。
また、白無垢の中でも生成り色のものを選ぶと肌馴染みがよくなります。

メイクや衣装次第でどんな肌色でも美しく仕上げることができるので、心配せずに衣装選びを楽しみましょう。

か茂免ウェディングプランナーのひとくちメモ

気になるご準備として挙がるのが、「ヘアメイク」です。当店では、会場見学の際に髪型やメイクを試すことができる「花嫁体験」もございます。担当の美容師が悩みに合わせたヘアメイクを提案し、仕上がりを確認していただきます。安心感を持って準備期間・当日をお過ごしいただくために行っておりますので、お気軽にご相談ください。

【美容相談会★1組限定】ヘアメイク&試着体験フェア | 名古屋・白壁の老舗料亭か茂免(かもめ)名古屋・白壁の老舗料亭か茂免(かもめ)

和装のお支度は時間がどれくらいかかるの?(洋装との違い)

和装のお支度にかかる時間は、洋装よりも長くなります。

  • 和装の場合: 約90分以上(地毛のセット+かつら装着+メイク+着付け)
  • 洋装の場合: 約60分(ヘアセット+メイク)

洋装と比較すると、かつらの装着や着付で、和装の方が時間がかかる傾向があります。また、和装のメイクは着物に負けないよう、濃く華やかにすることが多いため、ベースメイクや眉の形、アイメイクのバランスに細かい調整が必要となります。

かつらは自分にあったものを選べるのか?

かつらを選ぶ際は、「頭の形や顔立ちに合ったものを選ぶこと」が大切です。最近では、サイズ調整ができるタイプや、地毛の色に近いカラーを選べるオプションが増えています。

また、「文金高島田」だけでなく、やや低めの位置でまとめた「新日本髪」や、柔らかいフォルムのかつらも人気です。専門の美容師と相談しながら、自分に合うものを選ぶことで、より自然で美しい仕上がりになります。

か茂免ウェディングプランナーのひとくちメモ

頭や顔の形は一人一人異なります。新婦様に合うように『おかつら合わせ』をすることで頭にフィットし、お顔立ちにも馴染みます。当店では担当の美容師とのお打合せでおかつらをオーダーできます。「似合うか不安…」という方はおかつら体験もできますのでお気軽にご相談ください。

角隠し・綿帽子の基本

結婚式で和装を選ぶ際に、「角隠し」や「綿帽子」を着用するか悩む新婦さんも多いのではないでしょうか。どちらも伝統的な花嫁の装いとして知られていますが、実はその意味や使われ方には歴史的な背景があり、最近では新しい解釈やトレンドも生まれています。

角隠し、綿帽子の意味と歴史的背景

角隠しとは?

「角隠し」は、新婦が結婚することで「角(つの)」を隠し、穏やかで従順な妻になるという意味が込められています。「角」とは怒りや嫉妬を象徴し、それを覆い隠すことで、夫婦円満を願うというのが由来です。

もともとは、武家や公家の女性が婚礼の際に髪をまとめる布をかぶったことが起源とされ、江戸時代には花嫁衣裳として定着しました。角隠しは、白無垢や色打掛、黒引き振袖などの和装に合わせるのが一般的です。

伝統的な角隠しは、文金高島田という日本髪のかつらの上から巻く形ですが、近年は洋髪スタイルにも合わせるなど選択肢の幅が広がっております。

綿帽子とは?

綿帽子は、白無垢を着る際に頭を覆う白い布のことを指します。もともとは、婚礼の日までは夫以外の男性に顔を見せないという考えから生まれた風習で、新郎以外には新婦の顔が見えないようになっていました。

綿帽子は、神前式や仏前式などの格式高い儀式にふさわしい装いとして扱われ、現在でも「厳かな雰囲気を演出したい」「伝統を大切にしたい」という新婦に選ばれることが多いです。

また綿帽子は日本髪だけではなく、洋髪にも合わせられるため、より自由なスタイルが可能になっています。

和装での角隠し綿帽子のヘアメイク時のトレンド

角隠しの事例

角隠し(おかつら)

文金高島田のおかつらに角隠しを合わせた王道のスタイル。角隠しに鶴の柄が入っているため、花嫁らしい凛とした雰囲気が感じられます。

地毛結い

ご自身の髪で日本髪を結われた新婦様。おかつらよりも自然で柔らかな雰囲気を出すことができます。

綿帽子の事例

綿帽子(おかつら)

花嫁らしい奥ゆかしさがある綿帽子。挙式の雰囲気を格上げしてくれるようなスタイルです。

綿帽子(チュール素材)

透け感のあるチュール素材の綿帽子はヘアスタイル、アクセサリーも楽しめるのがポイントです。軽やかでかわいらしさがあるため、春や新緑の季節が特におすすめです。

和装のヘアメイクの費用

結婚式の準備を進める中で、「和装のヘアメイクはどれくらいの費用がかかるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。ここからは、和装と洋装のヘアメイクの違いや、それぞれの費用について詳しく解説します。

和装と洋装のヘアメイクの違い

和装と洋装では、ヘアメイクにかかる手間や技術が異なり、費用にも違いが出てきます。

✅ 和装ヘアメイクの特徴

  • 髪型に手間がかかる
    和装の場合、かつら(文金高島田)を使うか、地毛でセットするかで料金が変わる会場があります。かつらを使う場合はおかつら代がかかり、地毛で日本髪風のセットを作る場合は高度な技術が必要となります。
  • メイクはしっとりとした和の美しさを重視
    洋装に比べて、マットな質感の肌作りが基本になります。白無垢を着る場合は、よりナチュラルな美しさを引き出すメイクが求められます。
  • 着付けが必要
    和装は着物の着付けも含まれるため、ヘアメイクと合わせてトータルでの支度時間が長くなります。

✅ 洋装ヘアメイクの特徴

  • ヘアスタイルの自由度が高い
    洋装の場合、アップスタイル、ハーフアップ、ダウンスタイルなどのバリエーションが豊富。カールアイロンや編み込みを取り入れることで、多様なアレンジが可能です。
  • メイクはツヤ感やラメ感で立体感を意識
    ウェディングドレスに合わせて、ツヤ感のあるベースメイクやハイライトを駆使した立体的な仕上がりになります。
  • 着付けが不要
    ドレスの場合は着付けが必要ないため、ヘアメイクの時間も短めです。

和装のヘアメイクの費用相場

和装のヘアメイクは、かつらの有無やヘアセットの内容によって費用が大きく変動します。以下、一般的な相場をまとめました。

項目費用相場
和装1着(ヘアメイク+着付け)8万円~
洋装1着(ヘアメイク+ドレス着付け)6万円~
和洋2着(和装+洋装)12万円~16万円
かつら使用(レンタル料込)+5万円~
角隠し・綿帽子のレンタル+1万円~2万円
リハーサルメイク(1着につき)+1万5千円~
ヘアメイクの変更(お色直し)+1万5千円~
披露宴後のメイク直し+1万5千円~

か茂免ウェディングプランナーのひとくちメモ

当店のお仕度料金は、着付、ヘアメイク、綿帽子などの小物のレンタル料、リハーサル料も込みになっております。
※おかつらのみ+2万円(税別)
新婦様のやりたい!という思いを追加料金であきらめることがないよう、どのようなスタイルでも基本一律料金になっております。

まとめ

和装のヘアメイクは、かつらや角隠し、綿帽子といった伝統的な要素だけでなく、現代的なアレンジも取り入れながら自由に選択できる時代になっています。洋髪アレンジやヘアアクセサリーの活用によって、より自分らしいスタイルが実現可能です。また、和装のヘアメイクは洋装と比べて費用がかかることが多いですが、選び方次第でコストを抑えることもできます。

結婚式は一生に一度の特別な日。伝統を大切にしながらも、自分らしい美しさを表現できる和装ヘアメイクを選び、最高の一日を迎えてください。